世田谷区立S小学校の支援学級には平成18年から年1〜2回言語指導に行っています。
生徒数は11名。みんな上手にお話できない子供たちです。
昨年5月に指導に行ったとき、Kさんが(6年生)私の姿を見るなり「これ私が作ったの!先生にプレゼント!」と言いながら、“いろがみ”で作ったとてもきれいな切り絵を渡してくれました。
(私の大切なノートに貼ってあります)
KさんはH18年に通常級から支援級に来ました。
そのときアゴが上手く動かず表情筋も硬直していました。
ことばがハッキリしないため自分の意思を上手く伝えられない児童でした。
3項目のトレーニングを行うよう担任に指導。
今年も2月17日(5回目の指導)に行ってきました。今年の卒業生は4名。その中にKさんもいます。
担任が「以前と変わりハッキリ、しっかりお話できるようになって、今おしゃべりは問題なくなり、いろいろなことに自信が出た」と話してくれました。
個別指導のとき、「Kさん!今年卒業ね?もう会えないけれど今までやってきた言語のトレーニングは続けてね!」と話しかけると「うん!」と声を詰まらせて返事をしてそのまま泣きじゃくっていました。
私や担任ももらい泣きしてしまいました。
先生方が「今年の学芸会がとても評判が良かったので、そのビデオを見てください」と見せてくださいました。
Kさん始め、みんな大きな口を開けて大きな声で堂々とした姿でとても素晴らしい発表会でした。
私はアドバイザーと考えています。各児童のウイークポイントを見つけ改善方法を教員皆様にお話させていただき時間のある時子供たちにトレーニングをしていただいています。
子供たちが改善されるのは、ことばの不自由な子供たちに備わっている能力と、それを引き出していただける教師方々の努力の賜物と、感謝いたします。
そして「ことば」の大切さを改めて実感した近頃です。